2000年代には家庭用PCが普及しインターネットが誰でも使えるようになり、2010年代にはスマートフォンを誰もが持つ時代になり、2020年代には生成AIが登場しました。これらの技術を駆使すれば、昭和の時代には考えられないスピードで英語を身につけられます。英語を聞きたければNetflixで、英会話の練習をしたければChatGPTで——環境は整っています。
しかし、どれだけ技術が発達しても、日本人の英語力は年々低下しています。一方で、日本にいながら独学で同時通訳者になった人もいます。この差は何でしょうか。
結局、英語を学ぶ必然性や欲求がなければ、どれだけ技術が発達しても英語は身につかないのではないでしょうか。
私たちは英語を「転職のため」「受験のため」「TOEICのため」と結びつけがちです。しかし、英語は本来、外国人とコミュニケーションするために存在するものです。この目的を見失っている限り、英語の上達はありえません。
しかも大切なのは、英語を学び始めたその日から外国人とコミュニケーションするために勉強することです。XやThreadsで自分の考えを発信したり、友達を作ったりするのは中学英語で十分できます。
「発信するために勉強する」「発信することがないから勉強する」——このスパイラルを継続すれば、英語は確実に上達します。
どうしても英語を勉強したくない人は、しない選択もありです。でも、少しでも勉強したい人は今日から英語で発信してみてください。自分の趣味、特技、長所、短所、日本のいいところ・悪いところ、なぜ英語を勉強しているか——些細なことでいいから発信し、外国人と交流する。そして自分の英語力の低さに気づき、現状を把握し、本格的にトレーニングしていく。こうして中級者(CEFR B1〜B2)になれます。
これが「試験のため」「受験のため」という目的だと、一生「英語を知っているが話せない」状態のまま、だんだん英語が嫌いになってしまいます。
英語の勉強は本来、楽しいものです。知らない文化や世界を知れる。日本に興味がある外国人と話せる。眉間にしわを寄せて苦しむものではありません。
この苦痛は、もう終わりにしませんか。2050年までに。


