学校英語は「文法中心」- 科学的に正しいのは大量の〇〇

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学校の英語授業で、文法の解説を聞いて、問題集を解いて、単語を暗記して、テストを受ける。
この繰り返しで、我々日本人は本当に英語が話せるようになるのでしょうか。

多くの日本人が何年勉強しても英語を話せない理由は、実は勉強法そのものが間違っているからです。文法中心の学習は、第二言語習得研究の観点から見ると、最も非効率的な方法の一つとされています。

では、科学的に正しい方法とは何か。答えは、文法学習とは真逆のところにあります。

科学的に正しい英語学習方法は?

文法ルールを覚えることと、英語を使えるようになることは別物なんです。

第二言語習得研究という学問分野では、
文法学習よりもはるかに効果的な方法が明らかになっています。

それが大量のインプットです。

インプットとは、文法ルールを覚えることではなく英語を「読むこと」「聞くこと」ことです

学校の英語授業では、50分の授業のうち、実際に英語を読んだり聞いたりしている時間は
どれくらいありましたか?

先生の日本語での単語・文法理解が20分、問題演習が15分、答え合わせが10分。実際に英語を読んだり聞いたりする時間は、せいぜい5分から10分程度じゃないでしょうか。

それでは、全然足りないんです。

どれだけインプットすればいいのか

では、具体的にどれくらいの時間が必要なのか。

ニュージーランドのビクトリア大学Paul Nation博士の研究によれば、英語で流暢にコミュニケーションできるようになるには、最低でも2000〜3000時間のインプットが必要とされています。

2000時間と聞くと途方もない数字に感じるかもしれません。
でも、毎日1時間英語に触れれば、約5年半で達成できます。
週に10時間なら約4年。そう考えると、そこまで非現実的な数字じゃないですよね。

日本にいながら英語を話せるようになった人は必ず大量に英語を聞いたり、読んだりしています

単語や文法を覚えないと読んだり聞いたりできないのか?

「大量のインプットのためには、そもそも単語や文法の基礎を知らなかったら、
 読めないし聞けないでしょ?」と思われるかもしれません

でも、これではいつまで経っても準備が終わりません。
単語帳で1000個覚えて、文法書を一通り勉強して、
それから読み始める頃には、最初に覚えた単語はもう忘れています。

科学的に正しいのは真逆のアプローチです。

中学英語の基礎知識があれば、簡単な洋書は読めます。
知らない単語が出てきても、何度も出てくるうちに自然に覚えていきます。
文法も、実際に使われているのを見ながら「こう使うんだ」と気づいていきます

Paul Nation博士の研究では、「単語は文脈の中で7〜10回出会うことで定着し始める」とされています。

英単語とその使用例のみが書かれている単語帳を例にとっても、
文脈の中では1回しか出会ったことがないこととなります。

文法は、たとえば「have to = ~しなければならない」と暗記しても、実際の会話で使えません。
でも、「I have to go」「You have to see this」「We have to talk」といった表現に何度も出会っていると、「こういう時に使うんだ」と徐々に理解していきます。

人間の脳は、繰り返し出てくるパターンを自動的に学習する能力を持っています。


どうしても、どうしても理解できないときに初めて文法を学べばいいんです。

どんな英語を読んだり聞いたりすればいいのか?

「でも、やっぱり全然分からない英語は読んだり聞いたりできないのではないか?」

その通り。実は、何でもいいわけじゃありません
難しい英語を読むのは、やっと文字を読めるようになった3歳児に大学の論文を読ませているようなものです。

インプットは「i+1」のコンテンツを使え

第二言語習得研究で有名な理論に「i+1」というものがあります
アメリカの言語学者Stephen Krashen博士が提唱した考え方です

「i」は今のあなたの英語レベル。「+1」は、そこからほんの少しだけ難しいレベル
つまり、「今の自分が理解できるレベル+ちょっとだけ上」の英語が最も効果的ということです

例えば今のあなたが高校生だとすると、
いきなり、大学院レベルの論文を読むのは無理なはずです
逆に幼稚園児向けの絵本を繰り返し読んでも「つまらない」と飽きてしまうのではないでしょうか

ベストなのは、98%くらい理解できて、2%くらい新しい要素がある英語。これが「i+1」です。

具体的にどう見極める?

「98%理解できるって、どうやって分かるのか?」

それは実際に読んでみて、こう感じるかどうかです。

✅ ストーリーの流れは分かる
✅ 知らない単語がちょこちょこ出てくるけど、文脈から推測できる
✅ 辞書なしで読み進められる
✅ 読んでいて聞いていて楽しい、面白い

この感覚があれば、それがあなたにとっての「i+1」です。

中でも一番重要なのは、「楽しい、面白い」と感じられるかどうかです!

逆に、こう感じたらレベルが合っていません。

❌ 知らない単語だらけで意味が分からない
❌ 文の構造が複雑すぎて読めない
❌ 1行読むのに辞書を10回引かないといけない
❌ 読んでいてストレスを感じる

これは「i+100」。難しすぎます。
絶対やめましょう

学校英語では「i+1」を与えられない

学校英語では、1クラス20~30人に授業をしなければならないため、
全員に同じレベルの英語を与えてます

クラスには、すでに英語が得意な生徒もいれば、全然分からない生徒もいます。
でも、全員が同じ教科書を使わされてます。

英語が苦手な生徒にとっては「i+50」で難しすぎる。
正直、英語が得意な生徒でも次のページに進むたびにわからない単語が増え続け、
ストレスなく読み進めることができません
ちょうど「i+1」になっている生徒は、皆無となってしまいます

だから、授業を受けていても効果が薄い。
「i+1」じゃないインプットは、ほとんど習得につながりません

あなただけの「i+1」を見つける

だからこそ、大量のインプットを実践する時は、
自分でレベルを選ぶことが重要です。

例えば、初心者なら「Graded Readers」というレベル別の洋書があります。
レベル1から6まであって、自分に合ったレベルから始められます。
Oxford BookwormsやPenguin Readersが有名です。

レベル1なら、中学1〜2年生の知識で読めます。
「これは簡単すぎるな」と思ったらレベル2に進む。
「ちょっと難しいな」と思ったらレベルを下げる。
こうやって、自分にピッタリの「i+1」を見つけていきます

リスニング目的でのYouTubeやNetflixも同様に、英語学習者向けのチャンネルから始めて、
慣れてきたらネイティブ向けのコンテンツに移行していく。
常に「今の自分+ちょっと上」を意識して選びます。

英語が苦手な方はまずは、英語学習者用コンテンツをYoutubeショートやTiktokで探してみてください。
慣れてきたら、ネイティブの子供向けのコンテンツですが、
Peppa Pigや Curious George(おさるのジョージ)などがおすすめです!

まとめ

英語の学習は「科学的に正しい」ことを継続すれば必ず身に付きます

ただ、どんなに科学的に正しい方法でも、楽しくなければ続きません。
続かなければ、2000時間なんて絶対に達成できません。
逆に言えば、楽しければ勝手に続きます。
続ければ、必ず上達します。

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