我々はなぜ、こんなにも英語の習得に苦労しているのでしょうか。
中学高校で6年間英語を勉強すれば、基礎はもう十分なはずです。それなのに、何十年経っても会話となると全く話せない——高卒の人も一流大学を卒業した人も、状況は変わりません。話せるようになるには、話さないといけないのです。
なぜ中学高校で6年勉強しても話せないか
我々はなぜ、こんなにも英語の習得に苦労しているのでしょうか。
中学高校で6年間英語を勉強すれば、基礎はもう十分なはずです。それなのに、何十年経っても会話となると全く話せない——高卒の人も一流大学を卒業した人も、状況は変わりません。話せるようになるには、話さないといけないのです。
英語力は競うものではありませんが、現状把握として触れておくと、日本の国際英語力ランキングは2025年、96位まで低下しています。このランキングを上げるためには、英語に関して抜本的に考えを変える必要がありそうです。
我々は日本で生きていて、日本語だけで困ることはほとんどありません。人間は基本的に、必要性があることか興味があることしか学べないので、必要性に欠ける英語はどうしても学ぶ気になれないものです。ただ、学ぶ気はあるが何をしたらいいかわからないのであれば、正しいトレーニングを積み重ねることで確実に上達できます。
学校では、先生も生徒も「受験のため」に英語を勉強しますし、会社では「昇進・昇格のため」に英語を勉強します。残念ながら、これでは英語の知識は身に付いても、英語を使える能力は身に付きません。
英語は、必ず人ありきで勉強する必要があります。たとえば、XやThreadsで海外の発信者をフォローしたり、馬が合えば会話をして友達になったり。自分の好きなことを海外に発信し、いいねの反応を見たり、コメントをもらったりする。英語学習の最終的な目的がコミュニケーションにつながっていないと、継続できませんし、実際に使える英語力も身に付きません。
会話や発信する相手がいない状況で英語を勉強するのは、試合を一度もしないサッカー選手のようなものです。
英語の勉強は必ず、使うことを目的に始めてみてください。
具体的にどうやって勉強すればいいのか
赤ちゃんは生まれてから母国語を話し始めるまでに、約1年半から2年かかります。お母さんが話す言葉の口の動きをしっかり観察し、聞いた音と同じ音を繰り返します。最初は意味が全くわかっていなくても、ただ聞いた通りに発話する。うまく発話できなくても(発音が悪くても)、気にせずずっと同じように発声し続けます。
もちろん、すべてを赤ちゃんと同じように習得することはできません。赤ちゃんにとっては第一言語ですが、我々にとっては第二言語です。また、赤ちゃんのように四六時中そばで教えてくれる存在もいません。それでも、言語習得において重要なことを赤ちゃんから学ぶことはできます。
ひとつは、わからなくてもずっと言葉を聞き続けることです。
外国語学習では「イマージョン学習」として知られている方法ですが、これは科学的にも言語習得に効果があることが証明されています。
学校では、授業時間の制約もあり、ずっと英語を聞く環境を提供することができません。しかし今は、YouTubeやTikTokなどの動画配信サービス、NetflixやAmazon Primeなどの映画配信サービスのおかげで、無料または少額で、いつでもどこでも英語を聞ける環境を準備できます。通勤中、家事の合間、寝る前のひととき——そうしたスキマ時間を活用して、英語を聞く習慣を持つことをおすすめします。
日本語と英語は、非常にかけ離れた言語です。一説には習得にかかる時間は3,000時間とも言われています。千里の道も一歩より。まずは圧倒的な量を意識して、英語に触れる時間を増やしていきましょう。
コミュニケーションなくして上達はない
英語を習慣化していくと、自然と「誰かとコミュニケーションしたい」という気持ちが湧いてきます。そうなったら、自分の気持ちや好きなことを発信してみてください。これは自分のモチベーションを保つためにも、できれば学習初日から始められるとよいです。
英語は点数稼ぎや合格・不合格で判断されるものではありません。どうしても数値でモチベーションを保ちたい人は、XやThreadsでのフォロワー数や投稿数を目安にするのもひとつの方法です。
フォロワーを増やすのは簡単ではありませんが、その経験は今後ビジネスをやるうえでも役立つスキルになります。
まとめ
- 英語は「使うこと」を目的に学び始める
- わからなくても聞き続ける——イマージョンの力を借りる
- コミュニケーションを学習の中心に据える
試験のためではなく、誰かとつながるために。その意識を持つだけで、英語学習は大きく変わります。


